【読書記録/レビュー】賢者の書

読んだ本

喜多川泰さんのデビュー作です。
「君と会えたから……」「手紙屋」を読んだことがあり、人生観の参考になる部分が多かったので、こちらの本も読んでみました。

書籍名 賢者の書
著者名 喜多川泰
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概要

賢者の元を回る旅をしてきたサイード少年のエピソードを通して、成功した人生・幸せな人生を歩むために大切で必要なことが記されています。

本書のポイント

わかりやすい

理解しやすい言葉や例示を使って、丁寧に伝えたいことを説明してくれています。

「あ、私もかも。。。」と胸に刺さる言葉や描写も多い

本の中で描写される、現代人の傾向が自分に当てはまったり、本に登場するアレックス(サイードと出会う人)の心情に共感できる部分も多かったです。その分、本のメッセージが心に届きやすくなってると思います。

「私ももっと頑張ろう」と思える

箇条書きで書かれている啓発本ではなく、小説仕立てになっているため、人生に失望していた人間が再度やり直そうと思う様まで描写されています。そんな光景を見ることで「自分も頑張ろう」と思えます。

覚えておきたいこと

私が理解した、覚えておきたいことをメモ。

行動の結果得られるのは、成功でも失敗でもなく、パズルの1ピース

行動した結果として得られるのは、大きな絵(人生)を描くためのパズルの必要不可欠な1ピースであり、数多くのピースを得るほど大きな絵に近づく。決して、1つの行動の結果として大きな絵が手に入るのではない。もし辛いピースだったとしても、後で振り返ると必要だったと分かる。また、一貫性のないピースに見えてもいつか繋がるし、繋げようと考えることが大切。

スティーブ・ジョブズのConnecting Dotsの考え方にも少し似ているなと思いました。

素晴らしい人生にするためには、自尊心をとてつもなく高めつつ、他尊心を高める必要がある

人間は生まれてから失敗を重ねるにつれて自尊心を失いがちだが、何があっても自分のかけがえのなさは不変。失敗したと思ったとしても、それはパズルの1ピースでしかない。

また、自尊心だけ高めれば、ただの自己中心的な人間になる。そうならないためには、自分と同等に他の人を尊重する必要がある。自尊心と他尊心が同等であれば、どれだけ高めても問題ない。

自尊心を高めるためには、自分には無限の可能性があることを知ることも大事。宇宙を作り出した無限の力は、宇宙の一部である自分にも宿っている。

「自分の生活は他人が生み出したもので埋め尽くされており、そのおかげで今日も生きていける」という説明にも納得。

幸せになるには、何になりたいかではなく、どんな人間になりたいかが重要

成功や幸せは職業によって決まるものではないということ。成功は職業ではなく人についてくる。
武士でいうところの、どんな武士道を進むか。

自分の伝記を読んでいる人が、「この人は成功して当然だ」と確信するような1日にする

成功者の伝記を読んでいると、成功する前から「この人は成功するだろうな」と思うエピソードがある。つまり、成功したから成功者なのではなく、なるべくして成功者になっているということ。

そして、私たちができることは、成功者としてふさわしい1日を過ごすだけ。ちなみに、過去や未来に耽ることに今日を使ってはいけない。人間は今日にしか生きていないから。

正直、これが一番刺さりましたね。

人生における投資は時間を使うこと

時間を投資し、行動を起こすことによって、パズルの1ピースが手に入る。そして、そのピースはより絵(人生)を大きくし、豊かにする。それは信頼、人望、人脈、技術の向上、もしくは嫉妬、嘲笑の場合もある。

自分は自分の言葉に左右される

人間が一番よく聞くのは自分の言葉。実際に口にする言葉だけでなく、頭の中での思考に使う言葉も含む。そして、その言葉に思考、行動、ひいては結果まで左右される。自分を認め、成功や幸せに持っていく言葉を使っていくことが大事。

また、人生における成功は「他者が自分の成功を認めること」ではなく「自分が成功したと認めること」である。

他人の幸せを願う人にとっては、この世は楽しくチャンスの多い場所

一方、自分の幸せだけを願う人にとっては、辛いことが多い場所になる。自分の所属する世界は、他人の幸せを願うか、自分の幸せだけを願うかによって自然と別れていく。

他人の幸せを願う世界では、自分を除く皆が自分を幸せにしてくれようする。自分の幸せを願うだけの世界では自分一人しか自分を幸せにしてくれようとしない。間違いなく前者の方が幸せになれる。

感想

一日一日を精一杯生きていこうと思った!
こういう人生に関わる本を読むと毎度思っているのですが、今回も思いました笑。

せっかく覚えておきたいこともこの記事にまとめたので、定期的に見直したいです。

 

書籍名 賢者の書
著者名 喜多川泰
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