営業って辛くないですか?
私が、営業が嫌で辛かったときの話をします。
営業が辛すぎたあの頃
社会人2年目の秋。「営業が辛い。辛すぎる。もう無理。。。」
そんな思いを抱えながら、私は毎日出勤していました。
結局、泣きながら帰宅したり、家で泣いたり、鬱になりたいと思ったり、出勤すると胸が苦しくなったりするようにもなってました。
何が辛かったのか
私は、営業するうえで必然的に生じる葛藤がとっても辛かったです。
例えば、
会社の売上があがる選択をするように誘導したり、
思い通りにするために提供する情報に偏差をつけたり、
お客様が会社の売上と離れた選択をしようとしたらネガキャンして防いだり、
そんなことが日常茶飯事。
最初は「こんなものなんだ」と思っていたのですが、続けていくうちに「本当にこれが正しいのか?もし家族がお客様だったらこんな対応する?…いや、しないな。」という結論に至っていました。
自分的に正しくないと思っていることを続けると、どんどん罪悪感が募ってきます。罪悪感が募ってくると、自信もなくなり、どんどん自分が嫌いになっていきます。
じゃあ、自分が正しいと思うやり方で営業すればいいじゃん?
って私も思いましたが、毎月課せられるノルマに対して、そんな流暢な事言ってられませんでした。部署の売上も芳しくなかったため、上からの圧力も強まっていた状況でした。
悪循環に陥る
営業のやり方に納得がいかない → 営業を頑張れない → 営業売上もよろしくはない → やりたくない方法も含めてお客様の対応をして売上アップ狙う → 自分に罪悪感が募る → 自分を嫌いになる → 自分にも仕事にも自信がない → 営業を頑張れない …
みたいな感じだったのかなと思います。
振り返ると、一番辛かったのは、営業をする度自分をどんどん嫌いになっていくことでした。
転職しようか迷う
やはり転職のことも考えました。
ただ、転職するなら自分がやりたい分野に行きたいと思っていて、そこに行くためには勉強や準備が必要だったため、転職活動に踏み出せない状況でした。
一旦退職するという選択肢もありましたが、「無職」ということに恐怖感があったので踏み出せませんでした。
母の言葉と、次が決まったら転職する決意
思い悩んでいた時期、たまたま実家に帰省することになりました。
相談するつもりはなかったのですが、お酒を飲んだ流れで、「仕事が辛い」と号泣しながら話してました。
そのときに母にかけられた言葉が印象に残っています。
「仕事だからって割り切れるタイプじゃないってことだね。今の会社で学んだことも絶対あるから、自信もって次がんばれ」
仕事だからって割り切れるタイプじゃないって所が、ストンと心に落ちてきました。
そして私は、転職は絶対すると決めて、転職先が決まったらすぐ辞めようと決意しました。
結局、耐えられませんでした
実家の帰省から1~2週間後、チームミーティングでのことです。
「最近、みんなが仕事に対してどう思っているか話が聞きたい」とリーダーが切り出し、一人ずつ仕事に対して思っていることを話すことになりました。
そして、私の番。
営業に対して持っていた葛藤も、仕事を頑張れる力がないことも、全部はぐらかすつもりでした。
でも、はぐらせなかったんです。
色々聞かれるうちに、気づいたら「仕事が、営業が辛い」って号泣しながら伝えてました。
そして良いのか悪いのか、翌日はリーダーとの面談の日でした。
退職の話は一旦切り出さないでおこうと思ってましたが、リーダーからキャリアの話を切り出され、結局は「辞めさせてもらってもいいですか…?」と言ってました。
伝えてからは早かった
退職意思をリーダーに伝えてからは早かったです。
1週間のうちに、マネージャーや部長と話し、翌月末での退職が決まりました。
次の就職先は決まってませんでしたが、方向性が決まったので安心したのを覚えています。
そして元気になりました
退職が決まってから、私は徐々に元気になっていきました。
特にお客様対応に入らなくなってからは、仕事が楽しく感じるほどでした。
お客様に心を押し殺して接するのが、本当に自分にはきつかったみたいです。
それからというもの、泣くこともなくなり、鬱っぽい考えをすることも無くなりました。
まさに元気になりました。
あの時の自分へ
辛かったら辞めたらいいよ。
退職や職を失うことが怖いかもしれないけど、それをやったって死なないし、けっこう楽しいよ。
もしもう少しその環境で頑張りたいって思うのであれば、同僚や上司に悩みを相談するのが一番かなと思う。同じことを考えている人と打ち明けあえるかもしれないし、上司なら異動を提案してくれるかもしれない。
会社に味方を作ってみたら、少しはマシになるかもしれない。
でも、やっぱり人がストレスを感じるポイントって様々だから、苦しすぎるときはその仕事に合わないポイントがあるのかも。
それは自分のせいじゃないから、あんまり自分を責めないでね。大切にしてね。