数年間人材紹介の仕事をしてたので、私が経験した実態を書いていきます。
私の仕事内容
求職者対応と企業対応のどちらも行っていました。いわゆる両面営業というやつです。
紹介会社によっては、求職者担当と企業担当で部署が分かれていることもあります。
1人の求職者の転職サポートをする場合の流れはこんな感じ。
- 求職者と面談する
- 求職者の希望に合わせて、企業を提案する
- 求職者が提案先企業に応募意思を示す
- 企業に書類を提出し、選考してもらう
- 面接(事前に面接対策をする場合も)
- 内定
- 入職決定
求職者との連絡手段
求職者との連絡手段は、電話・LINE・メール・対面・オンライン面談など様々。紹介会社によっても使うツールは異なります。
ただ、どの紹介会社でも、大事な話のときは、電話や対面、オンライン面談を行うことが多いです。その方が、求職者の気持ちや懸念点が分かりやすく、フォローしやすいからです。
面談から入職決定までにかかる期間
これは求職者の状況によって大きく異なります。
早い人は1週間ほどで終わるときもあるし、長い人は半年~1年弱かかるときもあります。
基本的には希望転職時期が近い人ほど優先的に対応することが多いです。
きつかったこと
契約先企業を志望するように対応する必要がある
紹介会社として利益を上げるためには、求職者に契約先企業に入社してもらう必要があります。
なので、「ここ気になってます!」って言われた企業と契約がない場合、できるだけそこではない企業を選んでもらうように働きかけなくてはなりません。
素の私であれば「自分で応募したらいいよ!」って言っているところを、営業職としての私であれば別の対応をします。
その本来の自分の考えと、営業職としての考えに差があるのが、正直きつかったです。
休日でも気持ちが休まらない
相手が人間なので、不確定要素が多い仕事です。
企業から「入職予定の人が、まだ来てないんだけど」という連絡が来て、休日に急いで対応する場合もあります。
求職者側でいうと、「やっぱり面接辞めます」「内定辞退したいです」「応募取り下げてください」などのLINEメッセージが土日に来ていることもあるので、いつもLINEを見るときはドキドキしていました。
残業になりがち
紹介会社によると思いますが、定時に帰れたことはほぼありませんでした。
なぜなら、求職者も日中は働いている場合が多いので、電話の約束をするとしたら夜になります。
例えば、電話の約束が20時だとしたら、必然的に帰るのはそれ以降になりますよね。
クレーム対応
紹介した求職者が短期退職した場合に起きることが多いです。
企業から「こっちは紹介料払ったのに!もっとまともな人紹介してよ!」とか言われます。
ノルマ達成へのプレッシャー
人材紹介に限らず、営業職であれば逃げられないものですね。
紹介会社によりますが、紹介した求職者が短期退職したら、営業売上がその分マイナスされる場合もあります。その時は、営業最終日まで気が抜けませんね。
やってよかったと思うこと
色々考えたけど、1つしか出てきませんでした…。
人材業界の裏側を知れた
転職サイトや転職エージェントの裏側で何が起こっているか、採用担当者はどこを見ているのかを目の当たりにしてきました。
そこで学んだことは、自分の転職活動にばっちり活かしてます。
人材紹介の営業が向いている人・向いてない人
向いている人
- 達成するのが好き
- 他者の人生の決断に関わっていきたい・影響を与えたい
- 人材が足りていない企業を救いたい・手伝いたい
向いていない人
- 自分の気持ちを割り切れない人
- オンオフの切り替えが苦手な人
- 打たれ弱い人
- 誠実さに正直すぎる人
- 誰にでもいい顔をしたい人